『マザー!』公開中止になった理由がヤバかった?!内容は?

『マザー!』公開中止になった理由がヤバかった?!内容は?

不思議で奇妙なストーリー展開は、一度見たら忘れられない。そんな映画『マザー!』は、2017年にアメリカで公開されたホラー映画です。2018年には日本でも公開されることが決まっていましたが、制作側のパラマウントの意向により中止になっています。決まっていた公開が中止になったその理由とは?そして、映画の衝撃の内容とはどんなものだったのでしょうか?マザー 映画 公開中止 理由について、調査してみましょう。

目次

一体何が?マザー 映画公開中止

マザー 映画どんな内容?

  • 制作:パラマウント映画
  • 制作国:アメリカ
  • 監督・脚本:ダーレン・アロノフスキー
  • 主演:ジェニファー・ローレンス

1人の訪問者によって恐怖の日常に

舞台は、夫婦2人が暮らすとある豪邸。ある日、老人が1人迷い込んできます。民宿と間違えたとのことで去ろうとしますが、屋敷の主である詩人の男は「よかったら泊まっていけばいい」と招き入れるのです。妻は怪訝そうな顔を向け、嫌な予感を抱いていました。すると連日、その老人の妻や子どもと名乗る人物たちが押しかけてきて、全員その屋敷で暮らし始めるのです。妻は「このままだと良からぬことが起こる」と確信。そして、そんな予感は的中してしまうのでした。

赤ん坊を殺され発狂する主人公

そんな騒ぎの中、大切な赤ちゃんを身ごもった主人公。しかし、生まれた赤ちゃんを夫に抱かせる気も起きません。家には相変わらず大勢のファンたちが住み着いていて、安心して子育てなどできる環境でもありません。そしてついに、赤ちゃんまで彼らに奪われ、食べられてしまうのです。激高した主人公は家に火をつけ、全員を焼き殺してしまいます。そんな中でも1人無傷だったのは、我が夫なのでした。

主人公の心臓を奪うことで物語は繰り返される

「あなた、一体何者なの?」主人公が夫に尋ねると、夫は「私は神だ」と打ち明けます。そして、主人公の身体から心臓をえぐり取ると、その心臓は美しい宝石に姿を変えます。その宝石の力で、灰と化した屋敷がみるみる元に戻っていき、夫と妻の平穏な日常が戻って来るのでした。

日本で公開中止になった衝撃の理由とは

『マザー!』が日本で公開中止になった理由は、宗教的な意味を含む作品だったからではないかといわれています。監督のダーレン・アロノフスキーは「この映画は一般の観客に向けて作られたわけではなく、ある特定の人たちへ向けたものである」と語っているのだそう。それは、本作が「創世記」をもとに作られていることを意味しています。劇中で語られているように、詩人である夫は神であり、その世界の創造者。そしてその妻は母なる大地にあたります。訪問してきた老人夫婦がアダムとイブ、そしてその息子たちがカインとアベルになるわけですね。世界を作るのに失敗してしまった主人公は、大地の心臓を奪い取り、また自分の思う世界を創り直す…というエンディングになっているのです。日本人にはなかなか理解し難いストーリー構成になっていることから、放映に適さないと判断されたのではないかといわれているんですよ。実際、アメリカでも好き嫌いがはっきり分かれる作品として知られていて、中には「駄作」と酷評する人もいたのだそう。

まとめ

一風変わったホラー映画『マザー!』は、日本での公開は中止となったもののDVDは発売されており、今では自由に視聴することができます。駄作というレッテルを貼られてしまった本作ですが、だからこそ話題となり、怖いもの見たさで視聴する人が多いのだそうですよ。宗教色が強く、日本の文化とはかけ離れたストーリーが特徴。登場人物に感情移入することも難しいくらい、受け入れがたい作品だそうですが、興味があればぜひ見てみてはいかがでしょうか。

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