現在、日本国内では、競馬や競艇、オートレースなどの『公営競技』と呼ばれるものを除いて賭博行為は法律で禁止されています。そのため、ランドカジノで実際にカジノゲームを楽しんでみたいなら、近くはお隣の国・韓国や香港、シンガポール、果てはアメリカやヨーロッパまで飛行機に乗って出かけていく必要はあります。
こうした状況に大きな変化をもたらすだろうと期待されているのが、大阪府・市が中心になって進められているIR計画と呼ばれるものです。日本語では『カジノを含む総合型リゾート施設』と呼ばれるこの事業、実現すれば、日本国内ではじめてランドカジノが誕生することになります。
ここでは、注目を集めているIR計画とともに、ランドカジノにも引けをとらない臨場感で人気のライブカジノについて見ていきたいと思います。
IR計画とは?
『IR』というのを今はじめて知った、という方もいるかもしれません。ここで簡単に説明しておくと、IRとは『Integrated Resort』の略で、日本語では先述したように『統合型リゾート』と呼ばれており、カジノやホテル、劇場、国際会議場や展示会場、ショッピングモールなどが集まった地域を指しています。
日本の近隣諸国ではシンガポールや韓国などが、すでにこうしたIR事業で経済的にも大成功を収めています。とりわけ、シンガポールは東京23区とほぼ同じ面積しかない小さな島国であるにもかかわらず、アジアの金融ハブ都市として、そして「観光長者」として経済的な成功を収めています。こうした経済効果を日本にももたらそうと進められているのが、大阪のIR計画なのです。
現在、日本国内ではカジノなどの営業は法律で禁止されているため、生身のディーラーを前にテーブルゲームをプレイするには、オンラインカジノなどのライブカジノを利用して楽しむしかありません。しかし、大阪のIR計画が実現すれば、国内でもランドカジノでプレイできるようになるというわけです。
臨場感あふれるライブカジノ
ライブカジノとは、オンラインカジノでプレイできるゲームスタイルのひとつです。プレイできるゲームは、バカラやルーレット、ブラックジャックやポーカーに代表されるテーブルゲームがメインとなっており、その名の通り、ライブでディーラーがゲームを進行していきます。
インターネット上でプレイするという性質上、オンラインカジノではどうしてもコンピューターシステムが勝負の相手ということになりがちです。しかし、このランドカジノの場合は、対面式。臨場感が全く異なります。リアルタイムでベットできるのはもちろん、スクリーンの中のディーラーや他のプレイヤーとチャット機能を使ってコミュニケーションできるなど、本場のランドカジノにも引けを取らない臨場感あふれるプレイが体験できるようになっているのです。
そして、こうした臨場感を支えているのが、近年の革新的なデジタル技術の進歩です。
ライブカジノの背景
まるで本場カジノにいるかのようなライブカジノの臨場感を実現させている、最も基本的なテクノロジー技術が、高速で安定したインターネット接続です。
近年のブロードバンド技術の進展により、大量のデータを瞬時に送受信することが可能となりました。これにより、オンラインにおいてもHDクオリティの映像やクリアな音声を、遅延なくプレイヤーに届けることができるようになったのです。
そして、さらにライブカジノの核心となっているのが、リアルタイムでのストリーミング配信技術です。ストリーミング配信とは、水の流れを表す「ストリーム(stream)」という言葉が語源となっていますが、その名の通り、流れるようにコンテンツのデータをユーザーの端末で読み込みながら再生することができます。
カジノのスタジオからの映像と音声が、遅延なくプレイヤーのデバイスに届けられるのは、こうした最先端のエンコード技術とサーバー技術の組み合わせにより、一貫した高品質なストリーミングが実現されているからなのです。